テンペ菌は納豆菌の仲間で、インドネシアでは大豆にテンペ菌をつけて発酵させたテンペが伝統的な食品として親しまれています。そのテンペ菌で発酵させた野菜をお茶にしたものがテンペ発酵茶です。近年、国立大学の研究などで血糖値を下げる効果があると報告され、注目を集めています。テンペ菌発酵茶の効果や成分から、糖尿病にどのような働きをするのか調べました。
他の材料も含まれていますが、テンペ菌入りのお茶を飲んで血糖値が下がった事例を紹介します。
高カロリーの食事・野菜が少ない食生活を続けている男性。普段の食後血糖値は134mg/dLでした。糖尿病予備軍の数値である140mg/dLには達していないものの、ギリギリの数値です。そこから食生活は変えずにテンペ菌のお茶を飲み始めたところ、104mg/dLまで下がりました。
食後のデザートだけでなく、食事まで甘いものにしてしまうほど甘党さんの食後血糖値。普段の数値が126mg/dLと、糖尿病予備軍までいかないもののやや高めの数値が出ていました。お茶を飲み始めてからは、79mg/dLまで低下。大きく数値が改善されました。
発酵食品のテンペの研究結果ですが、テンペを摂取することで、食後血糖といわれる糖化アルブミン濃度が低下・減少するという研究結果が岡山大学から発表されました※。そのほか、動脈硬化の原因でもある悪玉コレステロール(酸化LDL)が低下するという結果も。
強い血管づくりやエイジングケアにもいいと言われているテンペは、糖尿病の予防や改善にも効果が期待できることが分かりました。発酵食品のテンペは味やにおいにクセがなく食べやすいですが、日本ではほとんど輸入されておらず、簡単には手に入りません。そういった点でも毎日の食事に摂り入れるならテンペ菌発酵茶が手軽でおすすめです。
※参照元:岡山の医療健康ガイドMEDICA(http://medica.sanyonews.jp/article/336/)テンペ菌発酵茶は材料の野草をテンペ菌で発酵させたもの。テンペ菌は植物を分解する力が高く、テンペ菌発酵をすることで野草に含まれる有用成分の分子が非常に小さくなっているのが特徴です。そのため有用成分が身体に吸収されやすくなっています。このように一緒に摂る成分のパワーを最大限に引き出してくれるのがテンペ菌の特徴です。
お茶の葉として販売しているものがあるため、それを利用する場合、沸騰した1リットルのお湯にお茶のパックを入れ数分蒸らすだけで完成です。
テンペ菌で副作用が出た事例は報告されていません。