ワインに含まれるポリフェノールは血糖値に良いと聞きました。お酒が大好きで辞められない私。ワインならガバガバ飲んでも糖尿病にならずに済むのではないでしょうか?
ワインを飲んでも本当に血糖値が上がらないのか、それとも下がるのか、数値にどれくらい変化があるのか、検証してみました。今回飲んだのはこちら。ワインのポリフェノールが良いと聞いたので、赤ワインを選んでいます。
飲む前は90mg/dLでした。空腹時血糖値は99mg/dL以下なのでセーフですね。ぐぐっと飲んじゃって30分後の数値を見てみます。
これは完全に予想外でしたね。127mg/dL。飲む前よりも30mg/dL近く上昇しています。変化も急激でした。もう少し上昇を抑えられるのかと思っていましたが、がっかり。ワインは血糖値を下げるって完全に迷信みたいですね…。
二木昇平(ふたきしょうへい)医師
二木皮膚科院長・虎の門診療所副院長を兼任。漢方専門医として健康食品による糖尿病予防について各種メディアで情報を発信している。
赤ワインにはポリフェノールが多く含まれていて、そのポリフェノールが血糖値に良いという噂が昔からあります。糖尿病患者に、お酒を飲むならワインを選ぶよう、伝える医師もいるとか。しかし、アルコールを肝臓で代謝する際にインスリンを必要とするため、飲みすぎると膵臓や肝臓へに負担をかけることに。負担が大きくなると、間接的に血糖コントロールも不良となり、糖尿病のリスクも上昇してしまいます。グラスに1杯程度であれば問題ないようですが、飲みすぎには注意が必要です。
ポリフェノールは、白ワインよりも赤ワインに多く含まれています。これはポリフェノールがブドウの皮や種に多く含まれていて、赤ワインはブドウの果汁だけでなく実・果皮・種と一緒仕込んで発酵させているためなんだとか。
健康効果を期待するなら、ポリフェノールがより多く含まれている"赤"を選ぶのが最適。とくに甘口の白ワインは糖質が高い傾向にあるので、血糖値を気にしているなら避けるのが無難です。
血糖値とうまく付き合いながらお酒を楽しむために、おつまみのチョイスも大切なんだそうです。できるだけ糖質の少ないものを選ぶのはもちろん、鶏肉や豆腐などのたんぱく質、オリーブオイルや魚といった良質な油を積極的に摂取!
たんぱく質や油は腹持ちがよく、空腹感が長持ちします。お腹いっぱい食べても、血糖値への影響が少ないと言われているんです。
選んだワインの種類によって血糖値の測定結果は変わるのかもしれませんが、今回検証したワインでは大きく上がりました。別の種類で今後も検証を続ければ違う結果が出てくるとは思いますが…ごめんなさい、メンドクサイ。どうせ我慢してワイン飲んでも血糖値上がるなら、ひとまず、大好きなビールを飲んでも変わらない気がしました。ということで、ビール買ってきます。