私にとってお酒は生活の一部。仕事終わりの一杯のために、毎日働いているようなものです。ストレス発散になりますし、アルコールだからきっと、体の悪い部分の消毒にもなるはず。それに、昔から「酒は百薬の長」と言う通り、健康面でもきっと何らかのメリットがあるはずです。(詳しくは知りませんが)これが私の健康法。毎日ビール3本、欠かさず飲みます。
「1本だけ」と缶ビールを手に取り、気づいたら3本。その後自然とウイスキーないしは焼酎の水割りに移行しながら、つまみはお決まりのチャーシューとシュウマイ。何が楽しくて毎日そんなルーティンを続けるのか。否、このルーティンを楽しみに私は生きているのです。
嫌なことがあったら、お酒を飲んで忘れる。良いことがあったら、お酒を飲んでお祝いする。何もなかったらお酒で飲んで日常に変化を加える。仕事に忙殺される日常が続けば、お酒を飲んでひとときのリラックスを味わう。何万通りのお酒を飲む理由を片手に、今日も缶ビールをプシュッと開けて…。
昼食後2時間たった時点の血糖値を計ってみたところ174mg/dLという数値が。140以上、200に迫る勢いの立派な糖尿病予備軍でした。平日の昼間なので、もちろんアルコールも入っていないのですが…自分のポテンシャルに恐怖すら感じます。
二木昇平(ふたきしょうへい)医師
二木皮膚科院長・虎の門診療所副院長を兼任。漢方専門医として健康食品による糖尿病予防について各種メディアで情報を発信している。
血糖コントロールの要である膵臓に負担をかける行為です
アルコールは肝臓で代謝されますが、その際に膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンは血糖値を下げる働きのあるホルモン。ただし、分泌されすぎると枯渇してしまう特性があります。アルコールを摂取しすぎると、インスリンを過剰に分泌させることになり、肝心の血糖コントロール機能が不能に。その結果、糖尿病を引き起こします。
また、インスリンが枯渇しなかったとしても、お酒の多飲はインスリンを分泌している膵臓に非常に負担をかける行為。ダメージを受けた膵臓が炎症を起こしたり、インスリンの分泌が減ってしまったりする可能性があります。お酒は適量飲むのであれば体にいいと言われていますが、何事もやり過ぎは禁物です。
まずは飲む量を減らすことから
お酒を飲みすぎてしまう場合、まずは飲酒量を極力減らすことからはじめましょう。とはいえわかっているけど、なかなか難しいという場合にはノンアルコ ールや糖質フリーなどを混ぜて飲むようにし、徐々にノンアルコールに変えてみてください。
急にやめてしまうとストレスがかかり、結局は止めれなくなってしまうので要注意。徐々に減らしていくのがおすすめです。1日少量で満足できるようになれば、体への負担も減ります。
過ぎたるは及ばざるがごとしで、過度な量のお酒は身を滅ぼすと気づいていました。
しかし、世の中ダメと言って止められるほど単純なら、警察もいりませんよね?そう、ダメと知りながらやってしまうのは、人の宿命(さだめ)なんです。
そこでまずは、飲む量を減らそうと試みました。
しかし、アルコールが入った状態で正常な判断ってできないものですね。
飲む前は「今日は1杯で止めておこう」って分かってるんです。
でも飲み始めたら最後、「ウーロンハイならほぼウーロン茶だからセーフ」「ハイボールならカロリーないからセーフ」「日本人だから日本酒はセーフ」と、どんどんお酒もつまみも頼む始末。ノンアル飲料に置き換えて飲んだりもしたのですが、結局、ノンアルに置き換えた分までおかわりしちゃいました。
人間って、本当に罪深い生き物なんだなぁと、痛感しました。
そうして自然の摂理に翻弄され続けていた私に、朗報が届きます。 毎日飲んでいるコーヒーを「健康茶」に置き換えたら、懸念の血糖値にアプローチができるかもしれないとのこと。それなら自分でもできそうだと思い、試しに1週間ほど飲んで続けてみることにしました。
紙コップに一杯水を入れ、1スティック分の粉を溶かして摂取。ちょっと濃い目のお茶という感じで、ほどほどの苦みと香りがあります。チビチビ飲むよりもグイっといった方が、眠気覚ましになりそうですね。
ずっと血糖値平均160mg/dLだと思っていたので、二桁の数字を見たのは初めてかもしれません。4日目くらいからは初日に感じた苦味も感じなくなり、良い意味でただのお茶でした。これなら続けられそうだし、数値にも出てくるとモチベーションが上がりますね。
ペットボトルタイプじゃないので保管するときもあまり場所を取らなくて便利ですし。少し苦味もありましたが、コーヒーを飲む習慣があったのでまったく気にならない程度でした。