荻野愛(おぎのあい)
東京家政大学栄養学科卒業の管理栄養士・フードコーディネーター。「簡単で美味しくからだに優しい」をテーマに数多くのレシピ提案・栄養コラム執筆を手掛けています。生活習慣病に効果的な食事の普及にも力を入れている荻野愛さんに、糖尿病に効果的なレシピを提供いただきました。
緑黄色野菜の代表格であるブロッコリーは、糖尿病などの生活習慣病から体を守る抗酸化ビタミンをはじめ、糖尿病予備軍の人に不足しがちなミネラル類を含む食材です。1年を通して出回っているおなじみの野菜ですので、糖尿病予防の食事に積極的に取り入れていきたい食材での1つといえます。
糖尿病予防として積極的に食べたいブロッコリーの簡単レシピをご紹介します。
エネルギー:107kcal/糖質:8.0g/食塩相当量:0.9g
ブロッコリーの栄養をまるごと摂れるスープです。牛乳と合わせることでたんぱく質やカルシウム補給にもつながるレシピです。牛乳が苦手な場合には豆乳でも代用可能。寒い時期には温かいスープとしてもおいしい一品です。
1:ブロッコリーを小房にわけて柔らかめにゆでる。じゃがいもは皮をむき薄切りにする。
2:鍋にバターを溶かしてじゃがいもを炒め、ブイヨンを加えて煮る。
3:1と2(ブイヨン含む)をミキサーにかけなめらかにしたら、ボウルに移し牛乳を加える。
4:塩、こしょうで調味したら、冷蔵庫で冷やして出来上がり。
※ブイヨンは水200㏄に顆粒コンソメ大さじ1/2を溶かしたものを使っています。
エネルギー:156kcal/糖質:6.0g/食塩相当量:0.8g
糖尿病予防にマヨネーズは意外かもしれませんが、マヨネーズは低糖質調味料なので、脂質に注意し適量を使うことで料理にコクを持たせることができます。このレシピは、ブロッコリーをメインとした温野菜を明太マヨで和えた満足感のある温野菜サラダです。
1:ブロッコリーは小房にわけ、じゃがいもは皮をむいて4~6等分、ぶなしめじは石づきを取ってわける。
2:じゃがいもを耐熱容器に入れ、レンジ600wで2~3分加熱する。
3:鍋に湯を沸かし、ブロッコリーとぶなしめじをゆでる。別鍋で卵をゆでる。
4:明太子とマヨネーズを混ぜ合わせる。
5:粗熱をとった2と3を合わせ、4で和える。仕上げに刻みのりをかけて出来上がり。
※カロリーが気になる場合には、カロリーオフタイプのマヨネーズなどを利用してもよいでしょう。
緑黄色野菜の代表格であるブロッコリーは、糖尿病などの生活習慣病から体を守る抗酸化ビタミンをはじめ、糖尿病予備軍の人に不足しがちなミネラル類を含む食材です。
ただし、自炊をしてこなかった人だと、毎日栄養バランスを考えた食事を続けることが難しいケースもあるかもしれません。そんなときには手軽に生活に取り入れられる「健康茶」を選ぶのもおすすめです。